2種類のメルロをリリースしました。
1つは塩尻市岩垂原の畑のぶどうを使用したColメルロ2020、もう1つは岩垂原の隣の東筑摩郡朝日村の畑のぶどうを使用したMorgenメルロ2020です。
どちらの畑も、松本平の南西端、北アルプスなどの西側の山々から流れ出た梓川や鎖川など幾筋もの河川によって押し出された礫や砂泥によって造られた複合扇状地上にありますが、土壌、標高、樹齢、台木が異なります。
松本平西南端、標高700メートルの扇状地のテロワールを感じて頂けたらと思います。(※)
Colメルロ2020
Col(コル)メルロは、長野県塩尻市岩垂原にある自社畑のメルロを使用したワインです。標高700メートル、表土30cmほどが黒ボク土でその下が赤い粘土ですが地形的に水はけのよい土壌です。樹齢6年、台木101-14。
2020年は、梅雨が長く雨の日が続きヴェレゾン後の着色が進まずやきもきしましたが、8月以降は好天で気温の高い日が続き糖度も熟度も上昇し、10月にはよいぶどうが収穫できました。
収穫10月16日、除梗破砕後33日間発酵、プレス後オーク新樽で8ヶ月間熟成し瓶詰めしました。樹齢による落ち着きと収量が少し多めになったことからこのヴィンテージは穏やかなワインになりました。樽はアリエのフレンチオーク樽を使用しました。
カシスやラズベリーなどの果実、骨格となる酸、ほどよいタンニンがバランスよく感じられるワインになっています。
葡萄産地:長野県塩尻市洗馬岩垂原
内容量:750ml
アルコール度数:13%
価格:3200円(税込3520円)
Morgenメルロ2020
Morgen(モルゲン)メルロは、長野県東筑摩郡朝日村の大熊農園で丹精込めて栽培されたぶどうを使用したワインです。朝日村は、その名前の通り、松本平の最西端にあり最初に朝日が射す土地です。畑は標高750メートル、塩尻市岩垂原に隣接して西山に近く、礫質が混じる水はけのよい土壌です。樹齢2年、台木5BB。
“Morgen”はドイツ語で「朝」。ぶどう産地「朝日村」の「朝」を表しており、また夜明け前に北アルプスなどの西側の山々の尾根が朝日を受けてバラ色に染まる現象「Morgenrot(モルゲンロート)」に由来しています。
この年の気候はColメルロ2020の気候と同様。収穫10月19日、除梗破砕後28日間発酵、プレス後フレンチオーク樽で10ヶ月間熟成し瓶詰めしました。
樹齢2年の若いメルロですが、ブラックベリーやカシスなどの黒い果実、黒胡椒、フレッシュな酸、しっかりしたタンニンが感じられる飲み応えのあるワインになっています。
葡萄産地:長野県東筑摩郡朝日村
内容量:750ml
アルコール度数:13%
価格:3200円(税込3520円)
飲み頃は、どちらのワインも、今飲んで頂いてもフレッシュな酸と果実味とボリュームをお楽しみ頂けますが、さらに1,2年熟成させると落ち着いた深みを味わって頂けると思います。
販売:
・GAKUFARMウェブショップ
よろしくお願いいたします。
※参照:本サイト「土壌と気候」