栽培と醸造

栽培
この土地の気候や土壌の特徴を活かした葡萄作りを心がけています。
高温多雨の日本で健全で高品質な葡萄を栽培し収穫するためには、農薬(特に殺菌剤)の使用が不可欠と考えていますが、使用量をできるだけ減らす取り組みを行っています。
ワイン葡萄:
ベト病、灰カビ病、晩腐病などの病原菌は、降雨によって拡散、付着、発病するため、雨よけ(果房のすぐ上にかけるポリシート)を設置し、農薬散布を降雨直後の効果的なタイミングで行うことにより使用量を減らす努力をしています。殺虫剤の使用は、基本的に萌芽前の硫黄合剤のみとし、樹や果実の状態を確認しながら必要最小限に抑えています。様々な雑草や昆虫、土中生物などによる畑環境の多様性を大切にしたいので、除草剤は使用していません。
ワイン葡萄の苗木は、土壌に合った台木と既存の葡萄樹から優良選抜した穂木との組み合わせで自家生産しています。

品種
ワイン用葡萄は、メルロ、ピノ・グリ、シャルドネ、ピノ・ノワール、カベルネ・フラン、シュナン・ブラン、シラー、ヴィオニエその他少量ですがいろいろな葡萄を栽培しています。
生食用葡萄は、ナガノパープル、シャインマスカット、黒いベールなど、姿も味も魅力的な葡萄作りを目指しています。

醸造
2020年9月2日に酒造免許を取得しガクファーム&ワイナリーとしてスタートしました。信州松本平ワインシードル特区を利用したワイナリーです。 
この土地で実ったぶどうの特徴を最大限引き出し、「この土地らしさ」が感じられる魅力的なワインになるように、そのぶどうの野生酵母による発酵を取り入れながら、無理をしない素直な醸造を心がけています。