#リリース SEIL2021, IMA カベフラ,シャルドネ, シュナンブラン2021

ワイン
2022年12月13日

醸造所を取り囲む畑(松本市笹賀今)のぶどうを使った4つのワインをリリースします。
この畑は、中央アルプスから松本平に流れ込む奈良井川沿いにあり、古くは河川敷であったため砂礫質で水捌けがよくミネラルが豊富な土壌。標高660m。
この土地らしいワインを探求してゆきたいと考えています。ラベルは、これまで歩いてきた山々で出会った風景をモチーフにしてデザインしています。


SEIL メルロ+カベルネ・フラン2021

2021年は長梅雨に悩まされましたが8月から好天に恵まれて良いぶどうになりました。
塩尻市岩垂原の自社畑のColメルロと松本市笹賀今の自社畑のカベルネ・フランをアッサンブラージュしています。
SEIL(ザイル)は、岩壁の登攀や雪山で人と人を繋ぐロープ。近くて遠い2つの自社畑を結んでいます。

メルロは10月10日に収穫し新樽で9ヶ月、カベルネフランは10月26日に収穫し古樽で8ヶ月熟成、78対22でアッサンブラージュし、2022年10月11日に瓶詰めしました。
メルロの少し土っぽい果実味とカベルネ・フランのラズベリーのような華やかな香りが調和したエレガントなワインです。
2023年後半くらいから飲み頃になると思われます。

3800円(税込4180円)
アルコール度数12.5%
生産本数370本

ラベルは明神岳。上高地から梓川沿いを涸沢に向かって歩いてゆくと左側に見えるゴツゴツとした岩山です。ザイルを使用する登攀ルートがいくつかあります。

山行フォト
涸沢/秋


IMA カベルネ・フラン

「IMA(イマ)」は、醸造所と畑の所在地「松本市笹賀今」地区から。
この畑は、中央アルプスから松本平に南方から流れ込む奈良井川によって形成された河岸段丘最下段にあり、古くは河川敷だったため砂礫質で水捌けがよくミネラルが豊かな土壌で、カベルネ・フランと相性がよさそうです。

「土壌と気候」

10月26日に完熟で収穫し発酵、古樽で8ヶ月熟成し、翌年10月11日に瓶詰めしました。
やさしい果実味とラズベリーのような華やかな香りのワインです。

3500円(税込3850円)
アルコール度数12.0%
生産本数197本

ラベルは、前穂高岳の山頂下から上高地方面を見下ろした風景。右下から蛇行している川は岳沢で上高地で梓川に合流します。

山行フォト
前穂高岳/夏


IMA シャルドネ

シャルドネは無個性とも言われますが熟すと独特のアロマが出てきます。そのアロマを引き出すため房によく日光を当てて完熟させ10月5日収穫、低温で1ヶ月半ほどかけてステンレスタンクで発酵させました。
この土地らしさを探ったヴィンテージです。

桃やパイナップルなどの熟した果実、穏やかな酸、とろみのあるまったりとしたワインです。無濾過のため濁りがあります。

3000円(税込3300円)
アルコール度数13.5%
生産本数155本

ラベルは八ヶ岳の主峰赤岳から阿弥陀岳までの稜線。積雪期に地蔵尾根にピッケルを突き刺して登りました。

山行フォト
八ヶ岳赤岳/冬


IMA シュナン・ブラン

2018年に試験的に38本植樹したセカンド・ヴィンテージです(ファースト・ヴィンテージはデザートワインにしました)。
シュナン・ブランは樹勢が素直ですくすくと伸び、でもピノグリほど暴れん坊ではなく、栽培して気持ちのよい品種です。ぶどうの実も成熟後半には自分で干しぶどうになってゆくのでいろんな醸造を試したくなります。面積を拡大中です。
酸が落ち着くのを待って10月26日収穫、ステンレスタンクで発酵し熟成、翌年5月9日に瓶詰めしました。収穫が遅かったため糖度が上昇しアルコール度数が高くなっています。
ハチミツや厚みのある酸が感じられるワインです。

3000円(税込3300円)
アルコール度数14.0%
生産本数48本

ラベルは爺ヶ岳南稜から臨んだ蓮華岳。残雪期に仲間と稜線で雪中にテントを張って過ごした夕方の写真です。蓮華岳の上に月がかかっています。

山行フォト
爺ヶ岳南稜/春


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